昔、姉がマルチーズが好きだと言っていました。(80年代前半くらい)その頃、私はマルチーズが何なのかわからずに白くてふさふさの大きなぬいぐるみにひもをつけてひきずってお散歩していました。あの頃は、まだマルチーズはただの「むく犬」だと思っていたし、小さかったから、ぬいぐるみが大きく見えただけで、マルチーズ=むく犬=大きい犬だったのかもしれません。マルチーズが髪飾りをつけるとむく犬ではなく、あんなに可愛くなるものだと知ったのはそれから15年以上経ってからのことでした。
あるホームセンターで働いていたとき、そこがペット同伴可のお店で、ペットも家族ですから、ということで抱っこをしていれば良いことになっていました。そこで、元従業員が抱っこをして買い物をしていたのがちんまりしたマルチーズでした。
「あれ、マルチーズってこういうのだったの?」その頃、周りでマルチーズが流行っていました。きれいにおめかしをして可愛かったです。因みにそのお店は、現在本格的にペット同伴可で、ペット用のカートも設置しています。
マルチーズは、地中海のマルタ島から来た名前です。マルチーズは古い犬種で、3.000年以上前から愛玩犬として飼育されてきました。マルタ島は貿易が盛んで、船員のペットとして飼育されることが多く、貿易相手国に広まっていったと言われています。マルタ島がイギリス領となった1813年以降、マルチーズはイギリスで王室貴族に愛されました。
日本でも1930年代に入って来てから人気があり、特に1968年から1984年まで大流行で、登録犬のトップでした。
誕生国:イタリア
グループ:トイグループ
外見的特徴:なんといっても真っ白な絹糸状の床に届くほどの長い毛が特徴です。頭部にリボンなどで飾ることが好まれています。体は適度に引き締まっています。
体高:オス、メスともに20cm〜24cm
体重:オス、メスともに3.2kg以下
性格:明るく活発で、自分より大きな犬にも向かっていくことがあります。走り回ったり遊ぶことが大好きです。知らない人にはなつかなず、吠えることもあります。
育て方:汚れが目立ちやすいので、毎日のケアが欠かせません。シャンプーは週に1回程度行い、定期的にトリミングを行います。家でカットすることもできますが、美しさを保つのであれば、長い毛をまとめてラッピングするのが良いでしょう。運動は室内運動で充分ですが、気分転換にお散歩もできると理想的です。えさは小型犬用のドライフードを中心に与えます。目の病気にかかりやすいので、毎朝コットンで目元を拭き、毎食後、口の周りの汚れを拭きます。おしりも清潔に保ちます。小さいときはおねしょをします。無駄吠えやかみ癖がつかないように、小さいうちから良いことと悪いことのしつけをすると覚えてくれます。
かかりやすい病気:皮膚疾患、膝蓋骨脱臼、低血糖症、二重睫毛、眼瞼内反症、聴覚障害、シェイカードッグ病
必要な検査:股関節検査、眼科検査
寿命:12歳〜14歳
1クリッパーで後頭部からしっぽの付け根まで、毛並みに沿ってクリップします。
2背骨から両脇腹までクリップします。
3臀部より大腿部に向かってクリップし、脚部の手前で逃がします。
4後頭部から肩を通ります。前あしにかけてぼかします。
5耳を持ち上げ、耳の付け根もクリップします。
6しっぽの付け根の内側を軽く逆剃りし、付け根まわりを短く揃えます。
7腹部は肋骨の終わりから陰部まで、1ミリの刃を使ってクリップします。
8腹部と脇の毛の段差をすきばさみでぼかします。
9胸部も毛をカットし、すきばさみでぼかします。
10脚の毛を3cm~4cm残し、足先に向かって真っすぐにカットします。
11しっぽは後ろに水平に持ち、真っすぐにカットします。付け根の角をとります。
12頭部は後頭部より、耳の付け根に向かい、クリップ部分との境をぼかしながら、丸く形をつけます。
13口元とあごの毛も形に合わせてカットします。
14全体のバランスをみて修正していき、バランスが良くなればできあがりです。
良いマルチーズを繁殖させるための姿、歩き方、性格を記載した基準のようなものです。
全体的な容貌:純白な長い毛に覆われた小型犬です。毛は真っすぐで鼻先からしっぽの付け根まで一様に垂れ下がっています。健康的で均整美を表現していなければなりません。
性格:知的、快活、大胆なのが良いです。頭部:頭はわずかに丸みを持ち、両耳間は幅が広いほうが良いです。
鼻:黒。(黒という色素が重要です)
歯:白く堅いく、シザーズ・バイトでなければなりません。
目:暗色で、両目の間が離れすぎず、目の縁は黒いのが良いです。
耳:垂れ耳でわずかに低くつき、豊富な毛で覆われているのが望ましいです。
首:力強く、充分な長さで、高く保持していなければなりません。
背&腰:背は短くまっすぐ、腰は力強いのが良いです。
胸:良く発達し、肋骨が張っているものが良いです。
腹部:引き締まっているのが良いです。
しっぽ:長い飾り毛が豊かで高い位置に優雅に保持するものが望ましいです。
前あし:まっすぐで骨がしっかりして、充分な飾り毛のあるものが良いです。指は小さく、肉球は柔軟性があり、黒くなければなりません。
後ろあし:筋肉が適度についていて、真っすぐなのが良いです。膝は適度な角度があり、肉球は前あしとほぼ同じです。
歩き方:颯爽と流れるような歩き方が良いです。
毛:絹糸状の毛が真っすぐに長く全身を覆い、シングルコートです。レモン色や淡いタンも許されますが、純白が望ましいです。
体重:オス、メスともに3.2kg以下で、2.5kgを理想とします。
※シザーズバイト・・・鋏状咬合。口を閉じたときに上あごの切歯が下あごの切歯の前に接触し、鋏のように咬み合う状態のことをいいます。
マルチーズは昔から血統を保つために純血種による交配が行われていました。しかし、近年は色素不足が目立ち、アイラインや肉球が黒いマルチーズは少なくなりました。そのため、プードルとの交配が行われ、プードル並みの大きさのマルチーズも少なくありません。
そのため、血統書つきでないものには、マルチーズ×プードルというミックスもいるので、親犬がどんな犬なのかを確認することは大切です。
マルチーズは、室内飼いに最適の犬です。抜け毛も少なく、運動量も少ないほうです。その反面、不振な物音や気配に敏感なので、近所に気を遣う環境は避けた方が無難です。寂しがりで甘えん坊なので、一緒に遊べる人向きです。毛の手入れやしつけが根気良くできる人に適しています。
一緒におしゃれを楽しんだりして、マルチーズの良きパートナーになってください。