どこかツンとしていて、何となく「おたかい」印象があるのは、私だけでしょうか?
見た目から想像したとおりの高い鳴き声と特徴的な大きな立ち耳。おとなしくしてたらキレイだしいいなと思うんですけど、ペットショップに行くと、ずっと吠えっぱなしのイメージがあって、パピヨンって正直、ちょっと苦手です。まっすぐ絹糸のように流れる長い毛。おとなしくしてたらキレイだし、いいんですけどね。
今回はパピヨンのことを色々知って、パピヨンに少しでも近づけたらなと思います。詳しく知ったら、好きになるかも?!
原形は「ファーレン」(蛾)という耳が垂れている犬種で、パピヨンの祖先はスペイン原産のスパニッシュ・ドワーフ・スパニエルだと考えられています。16世紀、ヨーロッパの貴族のあいだで特別な扱いを受けていました。当時のルーベンスやブーシェの絵画にも数多く登場しています。
ルイ14世もパピヨンをこよなく愛し、宮中で何種類ものパピヨンを飼っていたと言われています。また、特に女性にとても人気があって、ポンパドール夫人やマリー・アントワネットを虜にしたことでも知られています。
パピヨンはお金持ちの貴族階級のステイタス・シンボルとされていたため、フランス革命が起きたときに民衆に襲われて種が失われる寸前になりました。でも、なんとか持ちこたえ、19世紀に入ってスピッツやチワワとの交配を重ねて、やっと人気が復活しました。それからパピヨンはフランスからイギリス、アメリカへと運ばれ、1935年にはアメリカン・ケンネル・クラブに公認されました。日本での公認は1965年頃です。
「パピヨン」とはフランス語で「蝶」という意味です。端のほうに飾り毛のあるピンと立った大きな耳が羽を広げた蝶に似ていることから、その名が付けられました。さっきも書いたように、もとは垂れ耳でしたが、ある時期突然、理由は分かりませんが立ち耳のものが生まれるようになりました。
今でも一応は垂れ耳タイプと立ち耳タイプの両方が認定されていますが、やっぱり立ち耳のパピヨンのほうが人気があるようですね。垂れ耳のパピヨンはめったに見かけません。耳がどちらのタイプでもいいという規定はあるんですけど、生まれてみたら片方の耳しか立っていなかったり、立ち方が中途半端だったりすることもあって、ブリーダーさんにとってはヒヤヒヤものです。
ちなみに垂れ耳のパピヨンのことをヨーロッパでは「エパニエルナン」(一寸法師のスパニエル)などというふうに呼んでいます。
トイ・ドッグのなかでも一番エレガントと言われるパピヨン。誰もが知ってる蝶のような大きな耳のほかに、どんな特徴があるのでしょう?
体高:20〜28センチ程度
体重:2〜5キロ
頭の形:丸い頭、長い頭、四角い頭の3タイプがあります。丸い頭の犬は鼻筋が短いことが多いです。
耳:長い、短い、立ち耳などという分け方があります。
被毛の種類:パピヨンは長毛タイプで、しかもダブルコートが多い長毛タイプには珍しいシングルコートです。
毛色:基本的には白地に茶や赤茶、黒などのパーティーカラーですが、たまにトライカラーも見られます。
どんな環境にもすぐにうまく溶け込むことができて、朗らかで人なつっこく、遊ぶのが大好きです。好奇心旺盛で、知らない人や犬、ほかのペットともわりとすんなり仲良くなります。可愛い容姿には似合わず、結構大胆な面も持っていたりします。
またパピヨンは安産で子育てが上手だとも言われます。ほかにも、猫にも勝るとも劣らないネズミ捕りの名人だとか。知ってました?
パピヨンは小型犬で手入れにも手間がかからず、体臭もあまり気にならないので外よりも室内で飼うほうがいいでしょう。明るい性格で動き回ることが好きなパピヨン。ストレスを溜めないように精神的に刺激を与えてあげることがとても大事です。
毎日の散歩はもちろん、普段の遊びの中にちょっと難しいゲームを取り入れると、すごく喜ぶでしょう。
特に外で遊ばせるときは、はしゃぎ過ぎて高い所から落ちたりしてケガをしないように気をつけてあげて下さい。また週に2回はブラッシングをしてあげましょう。
まだ子供のパピヨンに特に気をつけなければならないケガの一つに「膝蓋骨脱臼」が挙げられます。それを防ぐために次のことに気をつけましょう。
フローリングはできるだけ避けましょう。
室内で走り回る運動は控えましょう。
飼い主に飛びついて2本足で立ったり、片足でジャンプする癖をつけないようにしましょう。
公園などの広い場所での運動と日光浴を心がけましょう。(パピヨンに限らず)
飼い主だけでなく、ブリーダー側も正しい骨格のパピヨンを繁殖することが大切です。
このようなことに気をつけながら、たくさん遊んであげて、パピヨンとの良い関係を築いていって下さいね!